外耳炎

来店されるワンコのうち、アレルギーの次に多いのが外耳炎です。
犬の耳は人間と違いL字型になっています。
なので通気が悪く、垂れ耳であったり耳毛が生える犬種は外耳炎になりやすいです。
原因の中で多いのは、アレルギー・細菌・真菌・刺激です。
20年以上前は耳ダニが最も多く、ウヨウヨ蠢いているので鳥肌ものでしたが、今は環境が良くなっているので殆ど見なくなりまし
た。
皮膚にはブドウ球菌やマラセチア(カビ)といった常在菌がいますので、免疫力が低下して皮膚バリアの機能が落ちると菌を抑制出来
なくなり、増えてしまいます。
赤く腫れ臭いがでます。
悪化すると皮膚がただれたり膿が出たり、像のような肌質になります。
アレルギーや細菌→ 黄色やドロッとした耳垢。
マラセチア→茶色い耳垢。
耳ダニ →黒い耳垢。ダニも肉眼で見えます。
痛痒いので、犬はよく耳を掻いたり振ったりします。
臭いも出ますので、見ればすぐに分かります。

片耳なら比べれば一目瞭然
厄介な事に、外耳炎はほぼ慢性化します。
1度でもかかったら、またなると思っていいです。
治ってなってを繰り返すので、点耳薬を常備しておくと便利です。